ブラック企業に人の心はあるのか

就職転職ナビ

スポンサーリンク

入るまではわからないブラック企業

ブラック企業と呼ばれる要素はいろいろあります。残業代が支払われない、自殺者が出てしまうほどの過酷な労務を課せられてしまう。社員を使い捨てのように扱う。とてつもない人災を起こした東電のように既得権益を享受して暴利を貪りつつ、税金が投入されても社員にボーナスを払う腐敗企業などがその例です。

 

東電は実質ホワイト企業でありながら、ブラック企業大賞という名誉ある賞を受賞しています。

 

ブラック企業と呼ばれる要素の他に、ブラック企業と呼ばれるにいたる要因も考察していきます。ブラック企業の反対の企業がホワイト企業と呼ばれるもので、社員への待遇が良くて離職率が非常に低い企業を差します。

 

ブラック企業の特徴
離職率が高い
残業代を払わない
月100時間以上の残業

 

ホワイト企業の特徴
離職率が低い
福利厚生が手厚い
休みが多い

 

(既得権益があり、それが優秀な社員の育成にもつながる良い循環がある企業)

 

有名なブラック企業

週刊誌や複数のメディアに取り上げられるブラック企業は氷山の一角ですが、有名企業が目に余る悪質な事をすると当然ながら社会的な批判が出てきます。

 

東京電力

ここは特別な意味でブラック企業と呼ばれています。つらい仕事は下請けにやらせ、難しい仕事は優秀な下請けにやらせ、官僚の天下りを受け入れ、やりたい放題です。仮に東電社員は無能でもあってもいくらでもお金は入ってくるのです。こういった競争の原理が働かないことによって起こる弊害的な構造は、ほぼすべての公務員組織や独立行政法人組織にもいえることです。

 

なので、社員にとってはとてつもなくホワイト企業であると言えます。福島原発事故による保証での債務超過によって、東電を一旦破産整理させるかどうかの議論もありましたが、結局東電は税金を投入して生き残りました。税金を投入する以上国営化の議論もあったのです。極端な政策を取るなら、一旦破産させて国営化し、無能な社員や役員をリストラしたり、大した仕事をせずとも異常に高い給料や報酬を一気に下げる事もできたはずです。

 

辞めたい人間は辞めさせても、下請けには優秀な人材は多数いるのでそこから募集をかけたり、国が下請けを買収して子会社すれば人材不足もある程度まかなえた上に、腐敗したブラック企業の汚名を返上できたかもしれません。

 

極端な例なので簡単には実現できなかったであろう机上の空論ではありますが、税金を投入する以上はもう少し何とか健全な企業に生まれ変わってもらいたかったものです。

 

ユニクロ

離職率が異常に高い企業です。入社から3年での離職率は5割を超えた実績があるようです。同期で入社した周りの人間が3年たつと半分になるという事です。これは圧倒的に無理なノルマを課せられて、月の残業時間が100時間を超える事が長期間続くことによる心身疲労が原因の結果なのでしょう。

 

ユニクロなどすごい好業績で、華やかなイメージなのですが、実際は血のにじむような過酷なノルマと社員を使い捨てにするかのような、労働条件の上に成り立っているのだと想像することができます。社長や会長は経営のプロであっても、人材育成や現場についてはズブの素人な場合、社員はたまったものではありません。

 

ユニクロの実態を暴いたジャーナリストは恫喝訴訟を起こされていましたが、ユニクロの敗訴が最高裁で確定しています。文春記事を巡る名誉毀損訴訟です。

 

教育における「スパルタ」と「自主性」、育成における「おこって伸ばす」と「ほめて伸ばす」などの例における内容が、ブラック企業とホワイト企業の間にも当てはめる事ができそうです。どちらが優れているかは結論がだせるものではないのですが、離職率が5割を超えるのは明らかにブラック企業における実現不可能ノルマの押し付けであると想定できます。

 

逆に離職率の低い会社として任天堂、カルピス、キャノン、ソニー、東宝といったホワイト企業も存在しています。

 

ワタミ

大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員が、入社から2か月後に自殺した痛ましい事件がありました。遺品のメモには

 

身体が痛いです
身体が辛いです
気持ちが沈みます
早く動けません
どうか助けてください
誰か助けてください

 

とのメッセージが残されていました。時間外労働が140時間(実際はもっと多かった模様)を超えていたとされており、休日にも早朝研修会やボランティア活動、リポート執筆が課されていたようです。体が痛いというのは実際にそこまで働いたことがある人間にしかわからないものです。

 

体が悲鳴を上げるのです。意識がもうろうとして早く動けないのです。入社2か月だと覚えることが大量にある時期ですし、仕事などまだまだ慣れていないので、自分で時間やペースを調整できるはずもありません。

 

勤務した店舗やその時の上司にも恵まれなかったのでしょうが、死ぬことを考えれば、何とか辞める決断をしてほしかったと思います。
(その決断ができないほど追いつめられていたのでしょうが、とても残念です)

 

たとえこのような実態がこの店舗だけであったとしても社員を使い捨てにしている組織だと言えます。企業としては自然食推進や介護、学校経営などもしていて、理念の志は立派なのですが、外観中心で内部の社員にはきついノルマのブラック企業と言えます。

 

ワタミの渡邊社長(Twitterより引用)

「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理できていなかったとの認識は、ありません。ただ、 彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです」

 

「労災認定の件、大変残念です。」労災認定が残念?意味が分からないです。
「労務管理できていなかったとの認識は、ありません。」政治家の記憶にございませんか?

 

色々と紹介していますが、働く側の社員としてはホワイト企業に勤めるのが理想です。スパルタか、自主性かについては理想は自主性です。しかし行き過ぎたスパルタは悲劇を生みますが、利益を上げるための必要な努力などを考慮すると、社員へのある程度の強制は必要です。ホワイト企業のように既得権益化した土台を持っていれば、自主性に任せるような社員教育をしても会社は成り立つのでしょうが・・・。

 

またここに挙げた企業は、有名企業であるから情報が公になって、報道もされるわけですが、実際にはボーナスや残業代が未支給であったり、給料未払いなどの、さらにひどい実態を抱える中小企業のブラック企業は存在しています。

スポンサーリンク

トップへ戻る