退職時の引き留めと引継ぎ

引き留めと引継ぎの対応の仕方

退職の意思を示し、退職理由も伝えると、一定の割合で引き留めに会う事があります。小さい会社で戦力になっていれば確実に引き留めにあいます。引き留めについてはあらかじめシミュレーションしておかないと自分の想定と違った方向に言いくるめられる事もあるので、しっかりとシミュレーションをして強い意志をもっておきましょう。

 

そのうえで引継ぎは普通にこなして最後の仕事をしっかりと終わらせてしまいましょう。

 

引き留めにあった場合

会社に余剰人員がいるような場合や、引き留める価値がない人の場合にはすんなりと辞めさせてもらえるのですが、ブラック企業で一人辞めると雪崩が起きる可能性がある場合や、会社にとって必要な人材の場合には確実に会社や上司から引き留めが入ります。

 

劣悪な労働環境の場合で退職を意向を伝えた場合の、何とか改善するなどでの引き留めは、はっきり言ってその場しのぎの嘘なので納得するような事はしない方がよいです。

 

もし引き留められて心が揺らぐくらいなら、そもそも辞めるなんて言い出さない方がいいでです。単なる愚痴を聞いてほしいのと同じくらいの想いなのだから、友達や同僚と飲んで愚痴を聞いてもらったらいいのです。酒癖が悪いと友達や同僚には敬遠されるかもしれませんが。

 

引き留めで心が揺らぐという状態であれば、もしその職場を辞めた後にいい仕事が見つからなかった場合や、今より条件が悪い会社に入った場合に、辞めた事を後悔することになり、退職したこと自体が無駄になります。

 

辞める事を伝える労力に比べると、不満を改善して欲しい事を伝える事の方がどちらかというと簡単な場合があります。給与面の交渉は難しいかもしれませんが、実力主義の業界であればそれも可能ですし、人事面や勤務時間、勤務地などであれば会社側と一度は交渉してみる価値はあります。

 

それでも駄目なら、意思を固めて万全の準備をして退職願を出せばいいのです。

 

一度辞めると言ってしまった状態でその会社に残ってしまうと、しこりが残る可能性がどうしてもあります。「あいつ昔辞めようとしたんやぞ」と笑い話になるくらい過去の事になれば、円満な状態ですが、不満が結局改善されなかったり、一度辞めると言い出したレッテルを張られてしまい、いろいろと出世などで不利な状況に追い込まれる可能性もあるわけです。

 

ただ、実力のある人間にとって逆のアドバイスをすると退職をちらつかせるのは、その会社で1度だけ使える最大のカードでもあります。どうしても自分の要求を通したいときに、本当に辞める覚悟があれば、会社に残る道も考慮して退職の意思を伝えるという事も可能です。後は自分の交渉力にかかってくるのです。

 

引き継ぎ

タクシードライバーや警備員、アポイント営業などのように、会社側の調整で引き継ぎなど一切不要な職種は別として、自分に割り振られた役割を仕事として日々行っている場合には、引き継ぎは必ず発生します。

 

周りに引き継ぐ場合

ソフトの開発関係であれば、周りの人間に引き継ぎをおこなって、負荷がかかった分は後から増員した人間に、かかっていた負荷を分散するといった事もできますし、納期自体をずらすといった方法もあります。

 

こういった引継ぎが可能な場合は、既に周りが自分の仕事を熟知したメンバー達なので、引き継ぎ資料を作って引継ぎをうまくすれば簡単に引継ぎが終わります。引き継がれる側のスキルが高ければ、聞いておかなければいけない事や、作ってほしい資料などは自分の身を守るために向こうから伝えてきますし、ある程度スムーズに引継ぎが可能です。

 

プロジェクトの途中などであれば引き継がれる側はどうしても負荷が上がるので嫌がられるものですけど。

 

一人に引き継ぐ場合

自分の代わりに一人分の仕事をまるまる引き継ぐようなケースの場合は注意が必要です。この注意とは辞める立場の人間にとってはあまり関係ないのですが、うまくいかない事が多いです。

 

大体退職する前の1ヶ月くらいの引継ぎ期間が設けられ、引き継ぐ人間がアサインされてきます。同じスキルや経験を持つ同僚に引き継ぐのであれば、それはそれでなんとかなるものですが、自分の仕事を全部、中途で採用された人間に引き継ぐような場合はうまくいかないものです。

 

お茶出しと簡単な事務処理など、自身の仕事について覚える事がそれほど多くなくて簡単な仕事の場合には、1ヶ月も引き継ぐ期間があれば楽勝ですが、5年や10年努力もしつつ、つちかった経験を1ヶ月で詰め込む必要がある場合は、詰め込まれる側は相当のやる気と能力がないとうまく引き継げないものです。

 

会社側においても自分でやったことのない人間や、能力がないけど妙にその立場にいる人間は、そこのところをわかっていない場合が多いものです。

 

 

どんな理由で辞めるにせよ、引き継ぐ相手には何一つ非はないので、きちんとした人であれば、なるべくその人の事を考えて親切に引き継いであげましょう。


スポンサーリンク

退職時の引き留めと引継ぎ関連ページ

転職の動機と準備の進め方
転職は人生を変える大きな転機となります。周りの人間関係が全く変わるわけですし、年収や責任など多くの変化する要素も存在します。
退職する意思を固めて退職後を考える
キャリアアップでの転職や人間関係での転職などそれぞれの転職パターンや退職願い(辞表)の書き方などの退職時のお作法、転職活動の仕方などを紹介しています。
退職願(辞表)を作成して提出する
会社を辞めるのは一生で数回あるかどうかの出来事です。当然誰も会社の辞め方を誰かに習うなんてことはありません。いろいろな人の慣例や通例で今の体系が出来上がってきました。
退職の流れと必要な手続き
いざ退職が決定すると後は引継ぎをしながら退社までの日々を勤務することになります。最終退社日までに確認する事や必要な手続きなどについて知っておくべきことをまとめています。